日経平均2万円超えの今買うべき銘柄とは?構成銘柄の中で上昇しそうな銘柄を分析してみた
株価は本当に上がっている?
日経平均は東証銘柄の225銘柄の株価をある計算式に従って調整した後平均したものです。
ついに先週2万円超えを果たした日経平均ですが、私の持っている銘柄の株価上昇率がそこまで高くないのです。
ここで疑問に感じたのは、単純に平均しただけでは株価の高い銘柄の影響を大きく受けるのではないかということ。
実はその通りで日経平均は株価の高いファーストリテイリング等一部銘柄にかなり影響を受ける指数なのです。
以下に日経平均構成比率が高い上位10銘柄を示します。
コード | 銘柄名 | 構成率 |
---|---|---|
9983 | (株)ファーストリテイリング | 10.03% |
6954 | ファナック(株) | 5.49% |
9984 | ソフトバンク(株) | 4.36% |
6971 | 京セラ(株) | 2.83% |
4503 | アステラス製薬(株) | 1.96% |
6762 | TDK(株) | 1.74% |
9735 | セコム(株) | 1.74% |
4523 | エーザイ(株) | 1.70% |
7267 | ホンダ | 1.68% |
7203 | トヨタ自動車(株) | 1.68% |
ファーストリテイリングで日経平均株価の10%、トヨタ自動車までの上位10銘柄で日経平均株価の3分の1に影響を与えます。
ファーストリテイリングやファナック、アステラス製薬等の内需関連株はここの所非常に株価が上昇しました。
これら一部の銘柄のみに牽引されて日経平均は押し上げられているのが現状なのです。
その他の銘柄はまだそこまで株価が上昇してきていません。
では、どのような銘柄に投資するのが良いのでしょう?
リーマンショック後から成長を遂げた銘柄は?
2008年10月28日に日経平均は7600円台まで低迷しバブル後の最安値を記録しました。
そして、2015年の今、バブル後最高値を更新しています。
この間に株価が大きく上昇した銘柄は下記の通り。
コード | 銘柄名 | 08年株価 | 現在株価 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|
7270 | 富士重工業(株) | ¥262 | ¥4006 | 1529.0% |
9984 | ソフトバンク(株) | ¥736 | ¥7211 | 979.8% |
6479 | ミネベア(株) | ¥202 | ¥1828 | 905.0% |
7205 | 日野自動車(株) | ¥191 | ¥1642 | 859.7% |
8304 | (株)あおぞら銀行 | ¥66 | ¥438 | 663.6% |
7202 | いすゞ自動車(株) | ¥248 | ¥1579 | 636.7% |
6770 | アルプス電気(株) | ¥497 | ¥3090 | 621.7% |
9983 | (株)ファーストリテイリング | ¥8190 | ¥49700 | 606.8% |
6326 | (株)クボタ | ¥338 | ¥1982 | 586.4% |
6471 | 日本精工(株) | ¥311 | ¥1800 | 578.8% |
6506 | (株)安川電機 | ¥309 | ¥1767 | 571.8% |
4021 | 日産化学工業(株) | ¥446 | ¥2460 | 551.6% |
7013 | (株)IHI | ¥98 | ¥539 | 550.0% |
7735 | 大日本スクリーン製造(株) | ¥163 | ¥890 | 546.0% |
6954 | ファナック(株) | ¥5110 | ¥27235 | 533.0% |
7012 | 川崎重工業(株) | ¥120 | ¥614 | 511.7% |
6367 | ダイキン工業(株) | ¥1600 | ¥8080 | 505.0% |
8015 | 豊田通商(株) | ¥661 | ¥3255 | 492.4% |
6988 | 日東電工(株) | ¥1655 | ¥8027 | 485.0% |
2801 | キッコーマン(株) | ¥876 | ¥4175 | 476.6% |
5714 | DOWAホールディングス(株) | ¥221 | ¥1035 | 468.3% |
6504 | 富士電機(株) | ¥125 | ¥576 | 460.8% |
6976 | 太陽誘電(株) | ¥400 | ¥1826 | 456.5% |
6952 | カシオ計算機(株) | ¥517 | ¥2255 | 436.2% |
4272 | 日本化薬(株) | ¥351 | ¥1519 | 432.8% |
4042 | 東ソー(株) | ¥155 | ¥652 | 420.6% |
4324 | (株)電通 | ¥1373 | ¥5750 | 418.8% |
1925 | 大和ハウス工業(株) | ¥644 | ¥2647 | 411.0% |
3110 | 日東紡(株) | ¥117 | ¥468 | 400.0% |
3407 | 旭化成(株) | ¥295 | ¥1156 | 391.9% |
上位30銘柄はリーマンショック後から4倍以上上昇しているのです。
意外と地味な銘柄が多い印象も受けますね。
他に真似できないサービスや技術を持っている企業が多い印象です。
これらの銘柄の中から投資を検討するのも面白いかもしれません。
まだまだ割安な銘柄は?
今度は少し違う視点でまだまだ割安放置されている銘柄を調べてみます。
構成銘柄でPERの低い上位10銘柄は下記。
コード | 銘柄名 | PER |
---|---|---|
6773 | パイオニア(株) | 4.36 倍 |
4042 | 東ソー(株) | 6.65 倍 |
8308 | (株)りそなホールディングス | 7.07 倍 |
1333 | マルハニチロ(株) | 7.34 倍 |
8001 | 伊藤忠商事(株) | 7.37 倍 |
2768 | 双日(株) | 7.73 倍 |
3863 | 日本製紙(株) | 7.90 倍 |
7261 | マツダ(株) | 8.22 倍 |
5715 | 古河機械金属(株) | 8.58 倍 |
東京電力は原発の件もありますし投資するのには勇気がいる銘柄ですが、これら低PERの銘柄は今後の上昇余地を残している銘柄でもあります。
次は低PBR上位10銘柄です。
コード | 銘柄名 | PBR |
---|---|---|
4043 | (株)トクヤマ | 0.43 倍 |
3863 | 日本製紙(株) | 0.52 倍 |
2768 | 双日(株) | 0.55 倍 |
5214 | 日本電気硝子(株) | 0.55 倍 |
8270 | ユニーグループ・ホールディングス(株) | 0.55 倍 |
5020 | JXホールディングス(株) | 0.56 倍 |
5301 | 東海カーボン(株) | 0.57 倍 |
5541 | 大平洋金属(株) | 0.60 倍 |
5901 | 東洋製罐グループホールディングス(株) | 0.61 倍 |
5202 | 日本板硝子(株) | 0.68 倍 |
8053 | 住友商事(株) | 0.68 倍 |
まだまだ探せば低PBR銘柄も多くありますね。
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まとめ
これから連休明けにかけて企業の決算期発表を迎えます。
多くの銘柄で過去最高決算となることが予想され、しばらくの間は株価上昇も続くものと思われます。
ITバブル期と比べ、企業業績を伴った良い株価の上昇が続いています。
GPIFなどクジラたちの株式買いが下値を支える構図となっており、今のところ株価を下げる要因があまり見当たりません。
しかし、良い時期は長くは続かないもの。
そろそろ出口戦略も考えた投資を行っていく必要がありそうです。