2014年株価上昇率BEST10の銘柄を振り返りながら来年の上昇銘柄を予測しよう!
はじめに
2014年も12月30日の大納会にて今年一年の相場が終了しました。
日経平均終値は前日比-279円の17450円と大きく下げ後味の悪い結果となりましたが、年初の16147円と比較すると1年間で8%上昇しています。消費税増税など株価への悪影響が懸念されていた年ではありましたが、日銀の異次元緩和に助けられ高い水準を維持しています。
私自身も今年はぼろ儲けとまではいきませんでしたが、お小遣い程度の利益を得ることができました。来年は企業の賃上げも本格化し、更なる景気の向上が期待できる年になるのではないかと思っています。
本日は今年1年株価が上昇した銘柄BEST10を振り返りながら、来年上昇が期待できる銘柄を予測してみたいと思います。
2014年株価上昇率ランキング
第10位 2379 ディップ(株)(上昇率 298%)
インターネットを媒体とした求人情報サイト。AKBとコラボしたバイトルドットコムが主な収益源。その他はたらこねっとなどの有名サイトを運営している。
年初から順調に株価は上昇し高水準でとどまっている。業績も拡大傾向なことから来年も注目すべき銘柄になりそう。
第9位 3038 (株)神戸物産(上昇率 318%)
「業務スーパー」をFC経営。最近家の近くでも見かけるようになった。順調に業績を伸ばしているのだろうか。東証1部銘柄ということで比較的値動きは安定するのではないかと思われるが、直近12月に入ってからの株価急上昇にやや警戒が必要。
第8位 6832 アオイ電子(株)(上昇率 319%)
香川県にある半導体計測機器、解析機器を取り扱うメーカー。円安でルネサスや東芝など国内半導体企業の国際競争力が回復してきており、計測、解析機器需要が向上しているとみられる。アオイ電子も順調に株価が上昇しており、来年以降も投資対象として十分期待できる。
第7位 8202 ラオックス(株)(上昇率 426%)
家電量販店老舗で国内では中国人観光客への免税品販売が主な収益源。円安メリット享受銘柄であり、来年以降も円安傾向が継続すれば更なる業績回復が期待できる銘柄。
第6位 5724 (株)アサカ理研(上昇率 440%)
10月に放射性廃液の浄化や廃材からの希少金属類の回収を革新的に可能にする「エマルションフロー法」の発表を行い、株価が暴騰した。実態とかけ離れた株価上昇となり、イナゴ投資家が多数群がったとみられる。12月には相場は落ち着きを取り戻しつつあるものの、業績から乖離している感は否めない。
第5位 5162 (株)朝日ラバー(上昇率 442%)
取締役に工学博士が名を連ねるなど技術力の高さに定評がある。9月にマイクロ流体デバイスの分子接着技術を材料視して株価が急騰。「第11次三カ年中期計画」で、自動車、医療、ライフサイエンスの3つを事業領域としており、今後の成長が見込まれる企業。
第4位 9424 日本通信(株)(上昇率 479%)
以前格安SIMはギークな人しか使っていなかったが、今ではマツコ・デラックスがCMをしているほど知名度があがっている。その第一人者としてb-mobileという製品で貢献してきた企業である。その話題性から年央に一気に株価が上昇した。最近はOCNモバイルやIIJなど大手に押されてシェアを奪われているのではないかと思われる。このまま業績縮小ということにならないことを祈りたいが・・・
第3位 3692 FFRI(上昇率 501%)
インターネット上のセキュリティー対策に特化した企業。9月に上場を果たすともの凄い勢いで株価が急騰。1:4の株式分割もあり、公募価格1450円で買った人は220万円以上の含み益を得ていることになる。テーマ性は高いといえ、PER300倍以上は余りに実態とかけ離れた株価であり、今後調整局面を迎えると思われる。
第2位 3624 アクセルマーク(株)(上昇率 510%)
スマホゲーム関連銘柄。業績上振れの発表を機に株価が急騰した。さらに12月に「本格ストーリー×戦略型」ゲームの事前登録開始を発表。やはりスマホゲーム関連銘柄は利益率も大きく儲かるときは一気に儲かるため株価も急上昇しやすい。その代わり、反動は激しいのでジェットコースターに振り落とされないよう注意すべき。
第1位 6668 (株)アドテック プラズマ テクノロジー(上昇率 640%)
液晶・半導体製造用機器を取り扱う。業績回復、増配、株式分割などにより着実に株価が上昇している。一時は年初から20倍を超える水準の株価となった。円安メリットの享受により、半導体メーカーが急速に国際競争力を取り戻しており、半導体製造用機器の需要拡大につながっている模様。
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まとめ
今年の株価上昇率ベスト10を見てみると、株価が急上昇している銘柄のキーワードとして大きく下記3つに分類されます。
- メーカー(半導体、医療、環境)
- インターネット(スマホ、セキュリティ、ゲーム)
- 内需(スーパー、外国人観光客)
来年以降も同様の分野で継続的な買いが入る展開が続くと思われます。上記キーワードで割安放置されている銘柄を物色していきたいです。個人的には暴落している原油価格が再び上昇してくることを見越して石油メジャーや商社株等も物色して行きたいと思っています。
下記参考に株価が年初から3倍以上になった11位~30位の銘柄も記載しておく。今年は30銘柄が3倍以上の上昇率を達成した。
順位 | コード | 銘柄 | 株価 | 上昇率 | PER |
---|---|---|---|---|---|
11位 | 8925 | (株)アルデプロ | ¥158 | 295% | 18.48倍 |
12位 | 6356 | 日本ギア工業(株) | ¥1270 | 291% | 81.94倍 |
13位 | 3140 | (株)イデアインターナショナル | ¥1592 | 288% | 19.2倍 |
14位 | 3252 | 日本商業開発(株) | ¥2154 | 268% | 20.83倍 |
15位 | 2904 | 一正蒲鉾(株) | ¥2623 | 264% | 30.37倍 |
16位 | 3652 | (株)ディジタルメディアプロフェッショナル | ¥2151 | 263% | 倍 |
17位 | 2772 | ゲンキー(株) | ¥7730 | 261% | 18.36倍 |
18位 | 6941 | 山一電機(株) | ¥840 | 251% | 11.85倍 |
19位 | 4777 | (株)ガーラ | ¥855 | 239% | 0.0倍 |
20位 | 4650 | (株)ゲオディノス | ¥1288 | 238% | 21.9倍 |
21位 | 6364 | 北越工業(株) | ¥1112 | 236% | 17.23倍 |
22位 | 3166 | OCHIホールディングス(株) | ¥1990 | 232% | 22.33倍 |
23位 | 2928 | 健康コーポレーション(株) | ¥748 | 232% | 40.04倍 |
24位 | 6618 | (株)大泉製作所 | ¥730 | 225% | 40.13倍 |
25位 | 3053 | (株)ペッパーフードサービス | ¥3160 | 221% | 20.38倍 |
26位 | 4770 | 図研エルミック(株) | ¥710 | 221% | 148.85倍 |
27位 | 8789 | フィンテック グローバル(株) | ¥186 | 220% | 22.55倍 |
28位 | 3444 | (株)菊池製作所 | ¥1803 | 220% | 240.72倍 |
29位 | 1834 | 大和小田急建設(株) | ¥838 | 213% | 12.99倍 |
30位 | 3245 | (株)ディア・ライフ | ¥850 | 203% | 15.22倍 |